温水カットバルブ

温水カットバルブは、サーモエレメントが内蔵されており、冷却水の温度を感知し流量をコントロールします。
主に自動車用エンジンの冷却回路に用いられ、吸気マニホールド（燃焼室に空気と燃料の混合気を入れる通路）を暖めるのに使用されます。
吸気マニホールドの周りに、冷却液（温水）を流すことによって吸気マニホールドを暖め霧化を促進させ、エンジンの燃焼を早く正常化させ、CO、HCの排出量を低減させます。
また、一部気化器等のアイシング（管内の水蒸気が結露し、動きが鈍くなること）防止に使用される場合もあります。しかし、常時流していると、夏等水温が高くなった場合、吸気マニホールドの温度が高くなり、混合気が膨張するため、その吸入空気量が減少して出力が低下します。このような現象を防止するため、エンジンが完全に暖機状態になるまで冷却水を流し、冷却液の温度が高くなったら冷却液をとめるのが温水カットバルブです。